症状

30代 男性
半年前に腰痛と左下への痛みが発症
特に座っていると痛みがひどい
整形外科にてX線検査とMRI検査をし、L5/S1にヘルニアと診断を受けた
薬で痛みは軽減するが無くなることはなく、薬を飲んでいても1時間座っているのがやっとである
動いているほうが痛みは楽になる

 

分析

整形学検査においてSLR陽性、アダムステスト陽性
神経学テストにおいては若干の感覚異常と筋力低下、反射は異常なし
ROMでは屈曲、伸展では痛みとしびれ、左回旋と左側屈でも痛みが再現された
姿勢は左に体重がかかると痛いので、右にかけているような状態であった
腸腰筋や腰方形筋の緊張を確認、L4サブラクセーション、仙骨サブラクセーションを確認

施術

 

施術では、左に体重をのせると痛みがあること、座っていると痛みがひどいこと、確実にヘルニアの圧迫があることをヒントに行っていった
まずは、患部から遠いところからアプローチし、左への圧迫を取るように施術を行った
これにより痛みは軽減したが、施術後の良い状態が続かなかった
次に腰部と仙骨のアジャストを加えて行い、これも痛みは軽減するが、施術後の良い状態が続かなかった
そして、チェックを進めながら次に加えて行ったのが、マッケンジー療法でした。
数回の施術後に、明らかに痛みを感じない日が出てくるようになった。
13回の施術で薬も飲まなくなりました

今回の痛みは、7年前に患った40肩の影響が強いと考えられました。
40肩の痛みは取れても、固まった筋肉や関節が完全に取れないことは多々あり、今回もそうでした。
肩の内旋筋群が過度にかたまることで、水平外転(胸を開く)では動かない。水平内転(胸を縮める)では、腕が余計に胸に引き付けられることで、肩の後ろ側が過度に引き延ばされる現象が置きます。
これが今回の痛みの原因であったと考えられます。
40肩や50肩は痛みだけで判断しないで、動きをしっかりと改善させて置くことが必要なのです。
いってみればこの症状も「スイングショルダー」と言えますね