症状

40代 男性
骨盤付近を中心とした腰痛を訴え来院。
当日の朝、顔を洗っていたときに腰に軽い痛みを感じたが一時的なものでおさまった。その後在宅でデスクワークをしていたが、数時間に立ち上がろうとしたときに腰に痛みを感じた。その後、徐々に悪化し骨盤付近を中心に痛みがある。
在宅ワークが増えたことで運動不足を感じ、最近は定期的にトレーニングをしている。

分析

動きによって痛みが増すことは殆どなかったが、前屈でやや不安定な感じがあった。臀部の筋肉、腹斜筋には圧痛があり、特に中殿筋などは押圧を加えると圧痛と放散する痛みがあった。定期的なトレーニング内容は主に、腕立て伏せ、腹筋、ハーフスクワット、体幹トレーニングなどであった。

施術

主に筋肉のコンディション低下とそれに起因するバランスの悪さにアプローチを行った。初回の施術後には6~7割程度痛みは消失し、2回めの施術後にはほとんど痛みはなく違和感が残る程度だった。2回めの施術まではトレーニングをストップし、3回目の施術時にトレーニングのやり方をチェックし、トレーニングの計画を最適化した。

今回のケースは在宅ワークによるトラブルとも言えなくもないケースですが、トレーニングのやり方と計画、コンディショニングのバランスが課題でした。実際の痛みの原因はコンディショニング不足によるオーバーワークからくるものでしたが、ケアだけではまた同じ事態になることが想定されたので、トレーニングの最適化を行いました。在宅ワークが増えて相対的に感じる運動不足を補うつもりが・・・というケースは他にもあり、運動とコンディショニングのバランスを取る事が鍵になります。日々家で出来る簡単なトレーニングだとしても適度にストレッチやセルフケアを怠るといつしかオーバーワークになる可能性はあります。生活環境の変化に慣れるまでは試行錯誤が必要かとは思いますが、悩んだらご相談ください。