症状

28歳女性
骨盤の歪みが気になる。
特に自覚的な腰痛はないが、歩いている時にスカートが回ってしまう。
また、下半身に肉が付きやすいと感じている。加えて、生理痛(PMS=月経前症候群と診断され薬を飲んでいる)で腹痛と腰の重さが酷く、鎮痛剤を飲んでも効かないときがある。

 

分析

検査時、骨盤の大きな機能的な問題はなかったが、後ろ重心のため、骨盤は後傾し、お尻が落ちていた。
また、左右の股関節の可動域もそれぞれに問題があり、右はあぐらをかくと膝が上がってしまい、左の股関節は膝を抱える動作で鼠径部付近に詰まる感覚があった。
加えて、殿筋やハムストリングには緊張が見られ、内転筋にも圧痛が見られた。

施術

 

骨盤と股関節を中心に、バランスを取るようにアプローチ。
補助的に、緊張の強い筋を緩和し、調整をした。3回目の施術後には股関節の違和感はなくなり、可動域も正常化した。
歩行時にスカートが回ってしまう状態は2回目の施術後には改善し、3回目の施術後の生理はPMS(月経前症候群)が半分程度になっていた。
初回の施術から4回目の生理ではPMS(月経前症候群)は当初の8割程度まで軽減していた。

PMS(月経前症候群)や生理痛と骨盤の関係は定かではありません。
研究に拠っては、ホルモンバランスの改善が見られた結果、痛みや辛さに改善が見られたデータも有りますが、反対に正常化する事によって体感的に痛みが強くなったというデータも有ります。
今回のケースは骨盤の歪みを取り、骨盤矯正をしたことでおまけが付いてきましたが、理由もわからないのにPMS(月経前症候群)や生理痛が酷い人は概ね落ち着いていく傾向にあります。
今後も研究が必要な部分ではありますが、一つのケースとして参考にしてみてください。