症状
50代 男性
右の首すじから手先のにかけて痺れ感、疼くような痛みと指先の異常感覚。
特に首を反らす動きが辛く、仕事中から寝る時も常に痛みが止まらず。
整形外科で頸椎症と診断され、痛み止めを処方されていたが、症状が改善せず一ヶ月ほど経過し、別の治療を求めて来院された。
分析
本症状を患う2年ほど前に腰部脊椎管狭窄症の手術を受け、腰にボルトが入っている状態であった。
このボルトと潜在的な恐怖感からか腰から背中にかけての緊張が非常に強く、極端に頭が前に出た姿勢になってしまっており、これが頚椎症へと繋がったのではないかと考えられます。
施術では首周りを温め血行を促してから行った。
背中全体が丸まった状態であり、首に留まらず背中全体の筋肉、関節に動きをつけていき、また恐怖感もあると思いますが、少しずつでいいので腰背中を動かすイメージを持って生活してください、とアドバイスを行った。
2回目の施術後、仕事中痛みが戻ってきたが、土日は楽に過ごせたとのことで手応えを感じ、引き続き治療を続けた。
3回目の治療後、まず夜の痛みが出なくなったため、落ち着いて眠れるようになったとの事。
睡眠の改善により、自身の回復力も改善したためか、以後は順調に回復していった。
今回のケースでは、もともとあった腰部脊柱管からの腰から背中にかけての動きが固まった状態が最終的な問題として首への症状へ繋がったと考えられます。
身体全体は1つのセットであり、1つの症状の原因は体の別の場所にある事は少なくありません。
首肩の凝りが気になる方は、丸まった姿勢を改善し、しっかり腰背中を動かすよう心がけましょう!