症状
28歳 女性
首の痛みと頭痛を訴えて来院。
首の痛みはほぼ毎日、頭痛は週末になるとほぼ毎回、鎮痛剤を飲まないと耐え難い。
首の痛みは動かしたときにもあり、じっとしていてもコリ感が有る。
子供の頃から首が辛く、頭痛持ちだった。
首の痛みは年々悪化の傾向にあるが慢性的なため慣れてきている気がする。
分析
頸部、肩、背部の筋肉は緊張し、首、肩甲骨の可動域は減少していた。
上を向く、振り返る動作では痛みがあり、可動域が制限されている。
猫背で巻き込み肩になっており、長時間座ると倦怠感もある。
構造的、運動学的に問題のある関節と筋肉にアプローチ。
日常生活では座り方とエクササイズをフォローした。
初回の施術後には頚部の可動域は6割改善した。
6回目の施術後には可動域、痛みも問題がなくなった。
その後、姿勢維持を図るためエクササイズと座り方を再度フォローし、初回の施術から3ヶ月後には頭痛もない状況が維持されている。
以前にも書きましたが、厚生労働省の調査に拠ると、デスクワークの女性は首肩に問題を抱えているケースが多いのが現状です。
何度も書きますが「疲労のコントロール」というのは疲労自体が定量化できない以上、客観的に増減を図ることができません。ともあれ、労働時間を減らすことに拠る疲労の軽減や余暇の増加がエクササイズなどに転化され、頭痛や肩こりの軽減という主観的な指標に繋がる可能性は高く、こうした点も評価していく必要はあるように思います。