症状

50代 男性
首から肩にかけての痛み、腕のしびれを訴え来院。
2週間前から徐々に痛みが出始め、首、肩にかけての痛みは悪化しており腕のしびれも強く感じる。
眠っていても痛みで目が覚めるため、数日前に整形外科を受診し頚椎ヘルニアと診断された。
数年前から半年に一度ほど腕がしびれる自覚があったが時間が経過すると治っていた。

 

分析

検査時、痛みのため頚部の可動域は著しく低下していた。また一部の動きで腕にしびれが再発された。
加えて、神経学検査では筋力、一部知覚に異常が見られた。
痛みのため頚部から頭部を前に突き出す姿勢になっており、長時間の座り姿勢などでも痛みが再発された。

施術

 

椎間板にかかるストレスを緩和するようにアプローチ。
初期の段階では痛みが強いため、痛みのない肢位を探りつつケアを行った。初回の施術後には可動域が3割回復し、10日後までに三回の施術を行った。
10日後の段階で痛みは6割軽減し、痛みを感じない時間も増え、睡眠時に痛みで覚醒する事がなくなった。
リハビリを指示し、7回目の施術後には痛みもなくなり、神経学検査も問題ない。

今回の症例は、スムーズな回復でした。早期に睡眠の質が向上した事が良いきっかけになったようです。
同様の症状の場合、手術の対象になるケースも有り、慎重な評価が必要です。
ともあれ、生活上の問題やリハビリなどは必須なので早め早めの対処が重要です。