<症状> 

40代 男性 

前日の朝から右の首から肩にかけて強い痛みが出現。 

横になっても痛みが消えるポジションが見つからない。 

座って首を動かさないようにしていれば痛みは出ない。 

過去にも同じような症状が出現し、それから定期的にマッサージに行っている。 

今回の症状に付随する症状はない。 

ただ、痛みがでないように良い姿勢でいたら背中に痛みが出てきた。 

<分析> 

首は右に傾きがあり、右と後ろ方向に動かすと痛みが出る。 

首を上から圧迫すると痛みが増悪する。 

逆に持ち上げると痛みが軽減する。 

頚椎4/5間に強い圧痛がある。 

胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋など右側には筋緊張がある。 

筋力検査では著明な左右差はない。 

胸椎の伸展制限がある。 

<施術> 

ある程度痛みが抑えられるように、首の筋を緩めていった。 

胸椎に伸展(反らす)方向への動きをつけていった。 

頚椎の動きに制限があるところを矯正した。 

<考察> 

今回の症例は、頚椎椎間関節に圧迫が加わったことで痛みが発生したものと思われます。 

不良姿勢や同一姿勢などによって片側に筋肉が緊張していき、関節が圧迫されました。 

今回の例のように、胸椎(背中)を反らす動きが減少して首を痛める例は多くあります。 

この方は、自宅でのエクササイズなどを伝えて、経過を追っていく。