症状

10代 女性
身体のかたさを訴え来院。
4歳からバレエを初め、今年からコンクールに出始める予定。
元々身体の柔軟性が低く、完全な開脚がつらい。
背中の反りや他の動きも固く感じる。

 

分析

全体的に、身体の前面を使いすぎる傾向にあり、重心位置がやや後ろにあった。合わせて、股関節の外旋が低く、ハムストリングや背部の筋肉に硬さがあった。

施術

 

可動域の改善と軸の安定性を図るようにアプローチ。重心をコントロールし、身体の前面と後面の筋肉をバランスよく使えるようにリハビリのための運動プログラムを指示した。
3回目の施術後にはほぼ完全な開脚が可能になり、5回目の施術後には完全な開脚が可能になった。
更に機能性の安定を図るため継続的に調整中。

今回は成長期のバレエダンサーにとって比較的多い悩みです。
身体が硬い、上手く使えないと言った悩みは成長期にかかわらず多くありますが、キャリアが長い分、心配も大きくなります。
基本的に、成長期には個人差があり何歳だから何が出来るという決まりは有りません。とは言え、コンクールなどでは基準をクリアする必要があります。とは言え、本来の骨格や成長期だからこその問題なども考えつつ、今出せるポテンシャルを発揮させてあげるということは、今後のバレエダンサーとしての成長にとってとても重要です。
今回は完全開脚が可能になりましたが、今できない動きがあったとしても無理にストレッチをするだけではなく、今の年齢にとって適切なのかどうかを是非チェックしてみて下さい。