症状

30代 女性 デスクワーカー
2~3週間前から歩いているときに膝に違和感を感じるようになり、ここ数日は階段などで痛みが出始めた。
座ったあとに動き始めるときに違和感を強く感じることが多く、曲げ伸ばしでも膝の中の方に少し違和感がある。
在宅勤務の増加とともに体重が増え、運動不足を実感していた。4ヶ月前から運動不足解消とダイエットのためにウォーキングを始め、たまに軽いジョギングもしている。
学生の頃に部活動でバスケットボールや趣味でテニスなどをしていたが、膝に違和感や痛みを感じた経験はない。

分析

膝を曲げる動作で膝蓋骨(膝のお皿)の深部に違和感と軽度の痛みがあった。
大腿四頭筋(前腿の筋肉)に緊張と圧痛があり、膝を曲げにくくなっていた。

施術

大腿四頭筋の緊張と膝関節を含む股関節、足関節など歩行に関わる関節や筋肉にアプローチ。大腿四頭筋の緊張が緩和すると膝関節の可動域は拡がり、股関節や足関節などにアプローチしたあとには歩行時の膝の動きの左右差は殆どなくなっていた。1回目の施術後には膝の違和感は半減し、痛みは殆ど感じなくなった。その後3回目の施術後には痛みも違和感も殆どなくなった。現在はランニング再開に向けた調整を行っている。

在宅勤務が増えて体重も・・・という話も最近多くなっています。
今回のケースは急に歩き・走り始めた怪我というよりも、体重増加での運動などもう少し複雑な要素が原因になっているようです。
・体重に対する筋力(運動不足で体重増だが筋力は低下している)
・運動不足やブランクによる動きの質の低下(動きそのものの負荷増加)
などは運動を始めたばかりの時に怪我をする理由にも当てはまりますが、運動ブームとは別の理由でこうしたケースが増えているのでトレーニングは計画的に行いつつ、身体の不調はすぐにケアを。