症状

20代 女性
膝の伸びずらさを訴え来院。
バレエ団に所属し、プロとして踊っている。
2年前に太腿(裏もも)の筋肉を痛めたが、徐々に膝が伸びにくくなっていると感じる。

 

分析

膝はほぼ完全に伸展できるものの、対側と比較するとやや柔軟性に欠ける。怪我による膝周りの筋肉の機能低下や硬さが見られ、ともなって下腿(ふくらはぎ)の筋肉に問題があり、膝が伸びにくいと感じている足はポイントが作りにくくなっていた。

施術

 

可動域の改善と安定性を高めるようにアプローチ。膝周りの筋肉の使い方を指示した。
元々、反張膝(逆関節)気味の可動域を、安定的にコントロールできるようにケアを行った。初回の施術後には膝を伸ばす感覚が戻り、5回目の施術後には可動域の低下は見られず、コントロールが可能な状態になっていた。
更なる安定を図るため継続的に調整中。

ダンス全般で見られるトラブルです。
膝の関節を伸ばしすぎても良いのか?という点は議論の余地がありますが、コントロール可能であること、左右差がないこと、支持組織が安定していること、の三点が揃っている範囲であれば柔軟性を戻すことは不可能ではありません。
どこの関節でもそうですが、無理やりストレッチをしても柔らかくなるというものでもありません。柔軟性を高めることとコントロールすることを身につけるには、ちょっとし身体の知識が役立つ筈です。