症状
35歳 男性
3ヶ月前にスクワットをしている時に右のお尻に痛みが走った。
痛みがそんなにひどくなかったので続けていたら、痛みが強くなってしまった。
整形外科にてMRI検査をし、ヘルニアと診断を受けた。
薬(リリカ)を処方されたが変化はなく、数件のカイロプラクティック治療院で
施術を受け軽減してきたが、最近になって痛みが増悪しそれ以来変化がない
寝ているのが一番楽で、立っていても座っていても痛く、特に右足に体重を乗せると
痛みとしびれが強くなるので、歩行が困難な状態になっている
分析
既往歴でヘルニアの手術を受けているので、注意しながら検査にはいった。
姿勢は左体重になり、若干右膝を曲げた状態で立っていた。
整形学的検査ではSLRにて30度未満で痛みとしびれが増悪した
神経学的検査ではL4~S1での感覚が鈍さがあった
筋力は痛みで踏ん張れないので不可能であった
反射は正常であった
触診では梨状筋が特に過緊張し敏感になっていた
右下肢、骨盤、腰部前方、内転筋、腹斜筋などの過緊張が見られた
頸椎、胸椎での伸展制限、右起立筋過緊張を見られた
かばっている左の腰筋なども過緊張を起こしていた。
初回は右下肢、骨盤、腰部、内転筋、左腰筋の過緊張を取り除くように施術。
この時点で右足へ体重を乗せることで起きる痛みとしびれが半減した。
その後も、マッケンジー療法、関節アジャスト、カウンターストレインなどを施し、
施術の度に改善していき、4回目の施術後は朝の痛みもなくなった。
8回目の施術後は小走りもできるようになり、
10回目の終了時には下肢のしびれもほとんどなくなった。
この間は約1ヶ月半、少しづつ運動を始めるよう指導。
今回の症状は梨状筋症候群とヘルニアの複合と考えられました。
梨状筋の症状が落ち着き始めると、ヘルニアの症状が現れてきました。
順番に対処し症状は快方へ向かっていきました
筋トレの際に左右と前後のバランスが悪い状態で行っていたことが
今回の原因といえます。
再度トレーニングを再開しますが、フォームを整えてやることを指導しました。
皆さんも重さを上げていくのであれば、フォームをしっかりと整えてください。