症状
20代 女性
脚の上がりにくさを訴えて来院。
左脚が前方に挙がり難く、右もやや固くなってきている感じがする。
痛みはないが、左脚を挙げた時に、裏腿に張りが強くある。
特に痛みは無い。
分析
検査時、左の股関節のターンアウトが難しくなっていた。
左脚を挙げると、ハムストリングの起始部付近にやや張りが見られた。
前方に脚を上げる動作をすると、背中や腰が丸まってしまい、股関節の可動域に制限があった。
固くなっている筋肉と、股関節の不均衡さにアプローチ。
加えて、身体全体の連動性を整えた。
初回と2回めの施術で、固くなっている筋肉と股関節の動きの均衡をとったあとに、動き方のトレーニングを行った。
3回目以降では安定的に脚を上げることが可能になっており、付随的にうまく安定していない体幹のリハビリを行った。
初回の施術から3ヶ月以降は足の挙がり難さはほぼ再現されない。
今回の症例は、割とありがちな「脚が上がらないのは体が硬いから!」ケースです。
勿論身体が硬い可能性は否定できないのですが、左右差がある場合、他の関節機能や連動性を評価しておく必要があるように思います。
右が得意だけど、左はちょっと・・・といった単純な得手不得手な場合と、全く違う原因があるケースも多く、左軸が多いから、といった事も神経機能的な問題としては可能性は否定できませんが、関節の機能にそもそも違いがあるとか、先天的な要因も色々考えてみる必要もあるケースも多々あります。
ともあれ、柔らかくすればなんとかなる!と無理なストレッチだけは避けてください。