症状
20代 男性
慢性的に肩こりがあり、最近になって頭痛が出現するようになり
その頭痛がなかなかおさまらない。
左の首から頭にかけて痛みがある。
頭痛が出ているときに、吐き気などはない。
在宅勤務になってから、仕事時間が長くなった。
眼の疲れも感じている。
自宅でのデスク環境は一般的なデスク、背もたれのない椅子である。
椅子に座っているときは足が床につかないで浮いている状態で仕事をする。
睡眠時間は確保しているが、入眠まで1~2時間かかる。
分析
姿勢は、頭・首が前に出ている(ストレートネック)
座ってもらうと、より頭・首が前に出る。
首、肩を動かしてもらうと、
首は右に曲げにくく、肩は左右ともにバンザイをしても腕が耳まで届いていない。
腰をサポートしてあげると、肩の可動性は改善する。
首周りの筋肉を押すと、強い痛みがあり、
押し続けると、徐々に頭にも痛みが拡がっていった。
背中も緊張していて、硬さで身体が反らしにくい。

ストレートネックにより、頚部の関節・筋肉に対して強いストレスがかかっているため、
筋肉を緩めていきながら、関節を矯正した。
背中も起こせるように、矯正に加え、エクササイズを行った。
筋肉の緊張が和らぐにつれ、頭痛は消えていった。
仕事時の座り方の注意点を伝え、意識してもらうようにした。
今回の症状は、座っているときの不良姿勢により、
筋肉に過度のストレスがかかった結果、
トリガーポイント(筋肉のしこり)が出来て、
症状が出現したと思われる。
背中が丸くなると、楽ではあるが、身体には負担をかけて、
緊張した状態になってしまう。
その緊張した状態が、入眠まで時間がかかる理由の一つである。
座り方を意識するのと、その座り方がしやすいように施術をして
不要に緊張しないようになれば、症状は落ち着いていきます。
ただし、丸くなるのはクセです。
そのクセはすぐには取れないと思うので、根気強くやっていく必要があります。