症状

30代 女性
裏ももの肉離れと後遺症によるかたさを訴え来院。
20代からバレエを初め、キャリアは10年を超える。
元々身体は柔らかかったが、4年前にもも裏の肉離れをしてから柔軟性が低下。
特に、前や横に足が上がりにくい。

 

分析

もも裏(=ハムストリング)の一部に硬いしこりがあった。股関節の可動域は痛みを伴って低下しており、特に外旋(ターンアウト)に問題があった。

施術

 

可動域の改善と機能の整合性を取るようにアプローチ。ハムストリングの硬結をゆるめ、筋の再生のため運動プログラムを指示した。
初回の施術後に可動域は7割回復し、5回目の施術後には左右差は無くなった。
更に機能性の安定を図るため継続的に調整中。

今回もダンサーにとって比較的多いケースです。
筋肉などの損傷のあとに関節の可動域が回復しないという訴えは多く、無理なストレッチなどで悪化させているケースも多くあります。
基本的に、損傷後の正しいリハビリや対応が重要ですが、機能性やリカバリーを合わせて行かないと柔軟性が戻らないといった事態や、コントロールが難しくなるといった後遺症が出ることがあります。
無理なストレッチをする前にちゃんと動いているか、ちゃんと機能しているのかを是非チェックしてみて下さい。