症状
60代 女性
左股関節の痛みを訴えて来院。
10日前に違和感が出始め、徐々に痛みが増していった。
体重をかけると痛いので、歩行が困難である。
左股関節の前側は張りがあり、お尻部分に痛みがある。
以前から両膝の状態は悪く、今は落ち着いている。
医者へは行っておらず、まずはカイロで対処したいとのこと。
本人の思いつく原因としては、冷えと疲れ。
以前から、毎日お風呂で温め、ストレッチをしている。
分析
姿勢では痛みを回避するため、右脚に体重を載せている姿勢をしていた。
左股関節の可動域は、長軸伸延、内外旋、外転、伸展が痛みと共に動きの制限を受けていた。
自動でも他動でも痛みがあり、関節の障害を疑える状態であった。
触診では大腰筋、臀部、大腿直筋、ハムストリングの緊張が強かった。
施術では過緊張している筋を緩めることから始めた。
その後、可動域が少し改善されたので、長軸伸延にて動きをつけた。
さらに可動域が改善したので、他の動きはモビリゼーションを行った。
この時点で痛みは軽減されたが、まだ痛みは残っていた。
4回で長時間同じ姿勢から動きだす時のみ痛みが残り
動いて居ると軽減してくるようになった。
臀部の痛みと、股関節の伸展制限が残っていたので、アプローチ
9回の施術で割まで改善し、継続施術中。
今回の症状は股関節変性を疑った、機能障害と判断しました。
年齢的にも股関節の関節腔の狭小化、関節唇の損傷、
退行性変性などが、疑うことが出来ました。
ご本人の希望で「整形外科には極力いかないで改善したい」
とのことでした。
改善具合をみながら、リスクを説明し、
状態によっては行かないといけないことを伝え、
施術を継続することになりました。
今の段階では快方に向かっていますが、繰り返すようであれば
やはり精密検査も必要ですので、準備はしている状態です。