先日、株式会社タニタより新しい家庭用体組成計「インナースキャンデュアル」シリーズが発売されました。
この体組成計のすごい所は既存の体脂肪率を計るだけの機械ではなく、筋質を計れるという事です。
霜降りか赤身か?
インナーデュアルシリーズが測定する筋質とは、筋繊維の密度です。
沢山の差しが入った「霜降り肉」かしっかりとした「赤身の肉」かを測定しているとイメージして頂けるとわかりやすいかと思います。(※実際は霜降りとは異なるので飽くまでもイメージです。)
つまり、運動をあまりしていないトレーニング不足だと筋質が低くなりやすく、しっかりと動いていれば筋質が高くなるという新しい指標です。
体脂肪率の限界と筋質の可能性
体脂肪率を指標にダイエットに励む方は多いと思いますが、体脂肪率は年齢や性別に拠って基準になる値が違います。例えば、女性は男性よりも高く、若い人よりも年配者の方が体脂肪率は高くなる傾向にあります。
また、アスリートや運動を行っている人の体脂肪率は一概に低ければいいという話でもありません。環境や年齢、競技の種類やポジション、プレースタイルなどに拠って様々な許容値があり、体脂肪率を下げたからといって必ずしもコンディションが良くなる事は有りません。
(アスリートの体脂肪率についてご興味があればコチラもご参照下さい。)
そこに筋質という新しい指標が加わると、
・筋質は高くて、体脂肪も高い = 食生活の見直し
・筋質は低いが、体脂肪は高い = 運動をしましょう
といった新しい目線が生まれます。
筋質と筋機能を知る意味
筋質が高くなれば筋機能も高まります。
より身体は動きやすく、太りにくく、体脂肪率が増えにくくなる訳です。
ダイエットの理想が健康的との両立だとすれば、筋質という新しい指標はそれに役立つ指標です。
運動をしても痩せない!
といった場合でも、筋質と体脂肪率が同時に判れば、食事を見直すべきか、運動やトレーニングを見直すべきかの良い指標になります。
また、運動やトレーニングを見直す場合には、量と質の問題を知るための指標にもなります。
デバイス好きとしてはまた一つワクワクする商品が出てきました。
このデータに食事や生活データを加えてアドバイスする機能まで付ける事は可能なはずなので、今から楽しみです。
インナーデュアルに乗って筋質と体脂肪を図ると、食事や睡眠、エクササイズなどの生活データと合わせて、一日の食事の献立と運動メニューが届く!といった機能がつく日もそう遠くないでしょう。