症状 

40代 男性 

症状は慢性的であるが、最近特に頭痛がひどかった。 

自分では、肩こりが原因で頭痛が出たと思っている。 

頭痛は頭を締め付けるような痛みである。 

ストレッチや身体を動かすと楽になるが、在宅勤務が増え、身体を動かす機会が減っている。 

仕事はデスクワークで、1日10時間以上パソコンを使用する。 

分析 

立位、座位においても巻き肩が目立つ。 

また、座位時は骨盤を後傾した座り方になっていて、身体が丸くなっている。 

首の可動域は伸展に制限があり、圧迫を加えると、首に痛みが出現する。 

後頭下筋群には緊張と圧痛が確認でき、痛みは前頭部にも広がっていった。 

施術 

首周囲の緊張が強いため、左右差を確認しながら緩めていき、 

巻き肩により胸部の緊張も強いため、同時に緩めていった。 

動きを確認し、首と背中を矯正した。 

後頭下筋群は痛みを伴うがストレッチ状態から動かしていき徐々に緩めていった。 

考察 

今回の症例は、不良姿勢により筋緊張が生じたことが症状を誘発させた。 

頭痛は後頭下筋群のトリガーポイントが原因になっていると考えられる。 

本人は力んでいなくても、首や肩の位置関係で力が入ってしまっている。 

その状態で毎日10時間以上パソコン作業をした結果、後頭下筋群のトリガーポイントが発生してしまった。 

この方のように、在宅勤務が増加したことで、症状が強くなった人もたくさんいると思います。 

身体を、動かすことが極端に減少し、休めることも出来にくくなっている。 

この方は、自宅でも出来るケアを伝え、同時に施術を継続的に行う必要があるのと、 

少しでも運動をしていくことが必要にもなっていく。