症状

61歳女性
左頚、左肩甲骨間の痛みを訴えて来院。
左の顔や頭へのツッパリ感もある。
最近は左肩甲骨間の痛みは常にあり、左を向くと首の痛い。

10年以上前から症状があり、カイロで治療して良くなっていたが、
その先生が高齢の為に廃業してしまった。
その後、2年間色々な治療院へ行ったが効果はなかった。

分析

姿勢では左肩が下がり、顔は右に傾いていた。
左背筋群、左小胸筋、左肩甲下筋、左斜角筋、右頸部筋の過緊張が顕著にみられた。
頚椎3番の右回旋制限、頸椎5番の左回旋制限、上部・中部胸椎伸展制限。

施術

痛みも強く動きに制限がみられたので、まずは頸部、肩甲帯の筋のバランスを整えるようアプローチ。
胸椎に関しては矯正を行った。
上記のアプローチを2回行い、3回目で頚椎の矯正を行った。
その後、安静時の痛みはほぼ無くなり、5回目の施術後は、
動作時も含め初めの痛みの2割程度に軽減。
この先は筋の強化を考えて運動療法を取り入れる予定。

今回の痛みは過剰に伸長された筋の痛みと、
固定された頚椎の運動制限が原因で起こったものと思われます

特に左回旋時に引っかかる痛み、右回旋時に突っ張る痛みという差があり、
これが特徴的な差になります。
この左右差を見極め施術することで症状は改善方向へ向かいますが、
逆に判断をしたり、緩める筋、伸ばす筋を間違えると、症状は悪化します。
この症状に限らず、ストレッチの場所などを自分で判断すると危険な場合がありますので、
ご注意ください。

院長 近藤信男