症状

40代 男性 
ジョギングをしている時に左腰と左股関節周囲に痛みが出現。
普段は20kmぐらい走るが、その日は7kmで痛みが出て、歩いても痛みがあるため中断した。
2~3日経過しても痛みが消えないため来院。 
生活の変化としては在宅勤務が増えたこと。 
運動は普段から行っていて、ジョギングも5年以上は続けている。
仕事中の作業姿勢が悪いことは自覚している。 

分析

姿勢は右脚に体重が乗っていて、座位では猫背が目立つ。 
片足立ちしてもらうと、骨盤は左へ流れる。 
筋力検査では股関節を動かす筋肉が右に比べて左が弱くなっている。 
上半身を反らしてもらうと、痛みはないが困難であった。  

施術

筋力検査で弱くなっていた筋力の改善のため、左右の骨盤のバランスをとりながら矯正した。 
猫背は骨盤を後傾させてしまうため、背中に対して反らせる動きをつけていった。 
施術後確認すると、筋力、骨盤の流れは改善した。 
しかし背中の反らせる動きはまだ必要である。 
痛みを確認してもらうと、消失した。 

今回の症例は、骨盤の歪みにより筋力が弱くなり、そこに負荷が反復したことで痛みが出現したと思われます。 
仕事の時の作業姿勢は、PCモニターを斜めに置き、足を組み、身体を捻じりながら作業している。 
いい運動習慣があるが、作業姿勢の悪化で、運動により大きなストレスをかけてしまっていた。 
改めて作業姿勢の大切さを再認識する症例であった。