症状
60代 男性 左ひざの痛みを訴えて来院。
一昨年にラグビーをやっていて、膝を強打し水が溜まった。
少し休めば落ち着くが、走ると水が溜まるのを繰り返していた。
昨年、整形外科で「半月板損傷」「変形性膝関節症」と診断を受ける。
PRP関節注射を5回行い改善傾向にあるが、歩くと痛く走ることはできない。
15000~20000歩/日、歩くのを日課にしていて、痛いときと痛くないときがある。
分析
立位姿勢では左ひざに体重をかけないように、骨盤が右に流れていた。
左ひざは若干の屈曲位になっていた。
触診では、左膝内側半月板周囲の熱感が感じられた。
左大腰筋、左殿筋、左腓腹筋、左膝窩筋の緊張が強かった。
可動域検査では、左膝の伸展、屈曲、内旋制限、右仙腸関節の前方制限、胸椎伸展制限が顕著にみられた。
施術
熱感があるのでアイスパック後に施術を開始。
姿勢の問題は膝への負担を増悪させていたので、
姿勢改善のアプローチからおこなった。
各筋肉の緩和と胸椎、骨盤へのアジャストメントを行い、
膝周りの筋肉を入念に緩めた後に、内旋、伸展に対してのアジャストメントを行った。
自宅での体操を指導。
週2回を一ヶ月、週1回を二ヶ月、2週に1回を一ヶ月行った。
今はジムでランニングと筋トレを再開している。
ラグビー再開までは、筋肉の回復をまっている段階。
考察
半月版損傷、変形性膝関節症に対しての施術は、いかに負担をかけない状態を作るかです。
炎症が強く出ているときは、やれることも少ないです。
今回の症例ではPRP関節注射で改善しているところに、
最後の仕上げをしたという感じになりました。
当院では整形外科とも提携をし、こういった方にも対応しています。
どの段階で整形に行き、どの段階でカイロを受ける方がいいのか。
こういった判断もより来院してくださった方の利益になるよう、
ご提案させていただいています。