症状
40代 男性 デスクワーク
頭痛を訴えて来院。
慢性的な肩こりがある。
仕事をしていると肩こりがひどくなり、その後に頭痛が発症する。
午後には集中できないほど痛くなり、頭痛薬を飲んでしのいでいる。
ここ1ヶ月ほどで更に悪化している。
朝は肩こりはあるが、頭痛はない。
分析
姿勢は典型的な猫背になっていた。
胸椎の後弯が、腰椎の後弯が強く、体を反らすことがきつい。
首の伸展では下部の伸展が制限されているので、
上部だけで伸展していた。
また、回旋や側屈も同様の現象が起こっていた。
腸腰筋、脊柱起立筋、後頭下筋群、教唆乳突筋、
小胸筋、肩甲下筋、側頭筋の緊張が特に強かった。
右仙腸関節、第4腰椎、第12胸椎、第4胸椎、第1胸椎、第2頸椎の
動きの制限があった。
施術
脊柱全体の動きをつけるために、モビリゼーション。
特に胸椎、腰椎後弯に対して。
過緊張やアンバランスな拮抗状態の筋肉へ緩和操作とストレッチで整えた。
特に後頭下筋は念入りにアプローチした。
動きの悪い関節に矯正を行った。
普段の姿勢のアドバイス、仕事場でのデスク環境の工夫、ストレッチなどを指導し終了。
3回の施術で半減し、8回でほぼ改善した。
考察
今回の症状は、典型的な緊張型頭痛だったと思われます。
不良姿勢からクレーンネックになり、上部頸椎付近で
後頭神経を圧迫していたのではないかと思われます。
実際に症状は改善されました。
根本は骨盤と腰椎の位置が悪いことで、
デスクワーク時に骨盤後傾、腰椎後弯になり、
結果的に姿勢が崩れました。
ですので、この方にはデスクワーク中の姿勢を徹底して注意してもらいました。
腰あてをし、骨盤と腰椎をサポートすることで、姿勢は楽に整えることができました。
これが改善への大きな要因になってと思います。
デスクワークで症状が悪化する方は、是非とも腰当でサポートすることをお勧めいたします。