<症状> 

30代 女性 

約半年前に首の痛みで来院された方に、同じような症状が最近現れた。 

以前は動作時に痛みを伴っていた。今回は多少それもあるが、 

座っている状態でも右の首と肩に痛みがある。 

湿布を貼っても特に変わらない。 

その他の症状は特にない。 

<分析> 

首を動かすと上を向くと少し痛みがある。 

その他の動きは大丈夫。 

身体を反らす動作では痛みはないものの動きに制限がある。 

胸椎を叩くと少し痛みがある。 

頚椎、胸椎にはそれぞれ圧痛がある。 

筋力検査では胸部の筋肉に弱さがある。 

<施術> 

頚椎と胸椎は、圧痛のあったポイントの周囲を緩めていき、矯正をした。 

胸椎についてはその後、運動を併用して動きをつけていった。 

胸部の筋力の左右差はなくなった。 

<考察> 

今回の症例は、胸椎の動きが低下していたことが頚椎の可動域の制限につながり、 

痛みが出現したと思われる。 

この方は半年前にも同じ症状があったため、今回は頚椎、胸椎への施術に加えて、 

他の要因の可能性も視野に入れ、施術を継続している。