症状
20代 女性
股関節の固さと痛みを訴え来院。
3歳からバレエを始め、現在はバレエ団に所属するプロのバレエダンサー。
元々、左の股関節がやや開きにくい事があったが、リハーサルが続き、やや痛みを伴うようになった。
分析
ハムストリング、腸骨筋に緊張が見られ、股関節の可動域を低下させていた。一番の状態でつま先よりも左膝がやや内に入り、プリエでも同様だった。
股関節の可動域改善と機能の整合性を取るようにアプローチ。加えて、股関節、膝、足首の連動性を調整した。
初回の施術後に可動域の左右差はなくなり、僅かな違和感が残った。3回目の施術後にはリハーサルでの痛みも含め、問題はなくなっていた。
更に連動性を高めるために継続的に調整中。
股関節のトラブルはとても多いケースです。
とはいえ、原因となる因子は多岐に渡ります。
筋肉に由来するものでも、腸腰筋、中殿筋、内転筋、ハムストリングなど多数あり、ケガや疲労など原因も様々です。また、股関節の形成不全なども含む関節の問題、関節と筋肉などの機能性や連動性の問題、膝や足、足首、腰などといった関節同士の連動性。意外と多いのが首・・・などなど。分類すべき範囲が広く、複合するケースまで含めるとかなりの幅になります。
人間の体はそもそも左右が対象では有りません。
加えて、動きもまた左右が対象ではありませんし、制御系統も左右対象ではありません。ですので、時間の経過とともに僅かな「ズレ」が澱のように溜まって行き、こうした症状に繋がります。
バレエダンサーだけ、プロだけに限らず、定期的な検査、ケアは重要です。