症状

16歳 男性
膝の痛みを訴え来院。
数年前から定期的に膝に痛みがあったが、先月から徐々に悪化の傾向にあり、今は歩行時にも痛みがあり練習ができない。
整形外科を受診したところ、骨には異常がなかったがオスグットと診断を受けた。
3ヶ月後に試合がありそれまでに復帰をしたい。

 

分析

検査時、膝の痛みのためしゃがむことが困難だった。合わせて膝蓋腱(膝のお皿の下)には強い圧痛があり、前ももなども緊張が見られた。

施術

 

炎症部への負担を軽減するため、周囲の筋、関節機能を調整する様にアプローチ。
加えて、テーピングで患部への負担を軽減するようにサポート。初回の施術後にしゃがむ動作では8割ほど可動域が回復し、5回目の施術後には痛みもほぼ無く、しゃがむ動作も可能になった。施術から2週間後には練習もほぼ全てこなせる状況。

今回の症状はバスケットで最も多く、サッカーやバレーボールなどでも見受けられる症状です。オスグット病は、しゃがむ、ジャンプする、走るなどといった動きで痛みがありますが、炎症そのものがない時はあまり痛みがなく、放置されている傾向にあります。とはいえ、バランスや機能的な問題は改善されていませんので、再発率が高く成長期の殆どの期間に痛みが出続けることとも少なく有りません。休養などで一時的に痛みが収まっていてもきちっと機能改善を含め、リハビリなどを行い悪化や再発を避ける事が重要です。