症状
50代 男性
趣味でテニスをしている
半年前にプレー中に右に振られ打ち返す瞬間に右膝に痛みが走った。
踏み込んだ時に過剰に伸ばしたような(伸展)状態になったと記憶している。
整形外科へ行き「膝関節の外側側副靭帯損傷」という診断を受け、
2ヵ月安静と指導を受けたので休養し、その後に復帰してテニスを再開した。
テニスをすると右膝はもちろん、大腿の外側から臀部まで痛くなる。
休めば落ち着くが、以前より正座もできなくなり不調が続いている。
分析
初めに膝を目視すると、右膝は若干曲がり完全に伸展できる状態ではなかった。
腫れているようにも見えた。
靭帯の検査では痛みは再発しないが、バウンステストにて膝蓋下に痛みがあった。
触診にて後脛骨筋、膝窩筋、ハムストリング、中殿筋、内転筋、大腿筋膜張筋などが緊張していた。
筋力検査で右の股関節外転筋が弱くなっていた。
右の股関節周りの筋肉を緩め、右への動揺性が強くなっていた骨盤、股関節に対して矯正を行った。
膝に関しては膝窩筋肉と後脛骨筋を緩めることで、伸展できるようになった。
施術後は股関節外転筋の力も入りやすくなった。
今回の症状は、右膝の痛みと不安感をかばいながらテニスをしたことが原因で起こりました。
右で踏ん張る際に、膝に力を加えたくないので、股関節の筋肉が頑張っていました。
膝の安定筋の膝窩筋や後脛骨筋も過度に働き、それらの筋肉が疲労し過緊張をしていました。
それにより、力も入りづらくなり、余計に踏ん張りがきかない状態になっていました。
まずは筋肉を整えることである程度は踏ん張れるようになりますが、右膝にしっかり力を伝えるには、
今はサポーターをする必要がありました。
ですので、プレー中のサポーター着用を指導し補助した状態で、身体を正常に使うことをやってもらい。
ケアすることで筋肉も正常にもどりプレーできるようになります。
早速、サポーター着用1回目の練習後は、普段の痛みはなかったとのことでした。
プレー後のアイシングも指導し、継続治療中です。