<症状>
57歳 男性
ここ数年、ラウンド後半から左膝が痛くなります。
歩くのはもちろん、ショット時に踏ん張りが利かなくなり、ショットが安定しません。
特に最後の3,4ホールは下半身に力が入らないような感じになってしまいます。
痛みは数日続き、歩くのも一苦労するくらいの痛みです。
日が経つにつれて徐々に消えていきます。
<分析>
姿勢は猫背になり、腰が落ちたような姿勢をしていた。
動きでは下半身が左に流れ、殿部の筋肉をうまく使えていないのが顕著であった。
筋肉は左中殿筋が弱く、大殿筋は両方で弱く、腰の筋肉でカバーしていた。
膝に関しては動揺性による負荷が原因と思われる外側側腹靭帯、
内側半月付近の痛みがあった。
スクワットやランジでの膝の安定が悪く、痛みも誘発された。
<施術>
施術では姿勢の前後を矯正し、腰部起立筋、腸腰筋、四頭筋の過緊張、
殿筋群の活性をさせるようアプローチした。
股関節が左に動揺するので、左右の腰部起立筋、股関節、起立筋を調整し、
一番ダメージの大きかった中殿筋へアプローチ。
それを調整した時点で、膝の痛みは半分以下に軽減されていた。
足関節を矯正、膝関節に関わる筋肉(特に膝窩筋と後脛骨筋)へアプローチ。
さらに痛みは軽減。
自宅でのアイシングとストレッチを指導。
5回の施術で痛みは消失したが、ラウンドをすると痛みは出てしまいます。
同時に正しいスクワットを指導し、1ヶ月後のラウンドでは、膝の痛みは出なくなりました。
翌日に痛みが少し出てしまうそうですが、レベルアップしたトレーニング指導しているので、
この痛みも消えることでしょう。
<考察>
この症状で重要なのは、施術の時期とトレーニング開始時期の見極めです。
痛みの改善のための施術とそれを補うためのトレーニングは、再発予防に必須です。
痛みを我慢してのトレーニングは効果がありませんし、より症状を悪くします。
しっかりと指導を受けてからトレーニングをしてください。
因みにこの方は、先週のゴルフでベストスコアが出ました。
身体も良くなり、スコアも良くなれば言うことはないですね。