症状

30歳 男性
テニスでサーブ時の肩の痛みを訴え来院。
4ヶ月前にテニスのサーブ時に肩に違和感を感じ、その後徐々に悪化。一ヶ月後にはサーブで振りかぶった時やインパクトじ痛みがある。
その後、庇いながらプレーを続けていたが、肩の可動域が低下してきている。

 

分析

検査時、振りかぶった動作で既に痛みがあったが、肩の中の方が痛むという感覚はあるものの、本人は痛みの出ている部位は特定できなかった。肩の外旋筋群は筋力低下が見られ、肩甲骨を含む肩の可動域は著しく低下していた。また、肩の安定筋である棘上筋なども筋力低下がみられた。

施術

 

まずは、肩関節の可動域を戻しつつ、周囲の筋機能を回復させるようにアプローチ。
同時に、首から背部にかけての連動性もチェックし、回復させていった。初回の施術後には肩の可動域は6割程度回復し、5回めの施術後には通常のプレーでは殆ど問題が無くなった。

今回のケースは、テニスで多いサーブ時の肩の痛みでした。
原因は様々ですが、肩の可動域の低下やインパクト時の反力などが蓄積し起こる問題だと考えられます。

基本的には肩甲帯の可動域を戻すと同時に、可動域内で筋機能を上げていく事が重要ですが、振りかぶった時やインパクト時など幾つかのフェーズをチェックしていく必要があります。
特に、インパクト時などはボールからの反力を受けるので瞬発的な剛性を必要とします。そうした細かいチェックを行い、リハビリを行う事でよりプレーの精度は高まり、強いボールが打てる様になります。