症状

40代前半 男性
ゴルフのラウンドや練習後に右の肘に痛みを感じる。
整形外科を受診したところゴルフ肘と診断を受け、骨には異常が無かった。
しばらくはリハビリや他の治療も試したが、ゴルフをやる度に痛みが出ており、
以前は重くなる程度だったが、最近はインパクトの時にも痛みを感じるようになった。
酷いときは練習後にグラスやコップを持つのも痛みを感じる。
半年前からレッスンをうけており、インサイドからクラブが出る様にスイングを修正している。

 

分析

右肘の内側には強い圧痛があり、完全に肘を伸ばしにくい状況だった。
肘を内側にひねる動き(ドアノブを回す動き)に筋力低下が見られた。
全体的に身体が硬いという自覚があり、インサイドからクラブを出す為に無理に腕をたたむ様なスイングになっていた。

施術

 

弱化している筋肉、連動してクラブを握る為に使う筋肉群を調整し、肘の関節機能を調整した。
加えて、肩甲帯を含む上半身で作るスイングプレーンを調整し、インサイドからクラブが出しやすい環境を整えた。
初回の施術後には弱化している筋群の機能は回復し、可動域が戻った。練習量を調整し、3回目の施術後にはラウンド後の痛みは消失。7回目の施術後には練習やレッスン、ラウンドを行っても特に問題がなくなっていた。
新しいスイングに慣れる必要がある為、スイングの安定化を図るエクササイズを行いながらコンディション調整中。

今回の症例は、身体が硬い=スイングが窮屈=肘に痛みというパターンでした。
スイングは良いのに、身体がついて行かない・・・という典型です。
特に窮屈になるスイングは必ず身体の何処かに負担が来てしまいます。
新しいスイングにチャレンジする為には練習が必要ですが、身体の準備もお忘れなく。