<症状>
40代 男性
1週間前にラウンドに行った。
プレー後から右腰部に痛みが出現し、湿布を貼って様子をみた。
貼り続けたが大きく変化はしなかった。
着替えの際に痛みが出る。
横になると楽になる。
痛みは右腰だけで、下肢に広がることはない。
ゴルフは数年やっているが、今回は久しぶりにプレーした。
<分析>
上半身の屈曲、伸展への動作は怖いながらも痛みはない。
左右への側屈は共に痛みが右腰に出現する。
片足で立ってもらうと、骨盤が右方向へシフトしていく。
仰向けで左の膝を抱えてもらうと右膝が大きく屈曲した。
右側の大腰筋、中殿筋に強い圧痛がある。
上部腰椎に動きの制限があった。
<施術>
しっかりと大腰筋を緩めることをした。
緩めたあとに動いてもらうと、痛みは減弱した。
骨盤・上部腰椎を矯正し、最後にストレッチと軽めのエクササイズをした。
<考察>
今回の症例は、骨格の歪みにより筋肉に負荷がかかっていた状態で力を急に加えたこと(ゴルフのプレー)で筋が強く収縮したことで痛みが出現したと思われる。
湿布を貼っても効果が出なかったのは、痛みの主な原因が炎症ではなく、筋スパズムによるものだったからと思われます。
緊張が強かったため、押圧でも伸張でも痛みが出ていた。
施術により、骨格にかかっている負荷を取り、同時にエクササイズを繰り返していくことで再発を予防できると思われます。