症状

7歳 女性 アマチュアゴルファー

3日前のラウンド中に、右股関節(おしり)に違和感がで始め、
フィニッシュ時に右お尻に痛みと、右もも裏に痛みを感じるようになった。
そのほかにも、日常生活でも不意な動作で股関節の奥がズキッと痛む時がある。

昨年4月に同じような症状が発症した。
特に何もせず放置し、練習へいき翌日から歩行時も痛みが強く出るようになった。
整形外科を受診し「梨状筋症候群」と診断を受け、ブロック注射、ストロイド注射をし軽減。
それ以降、たまに痛みは出るが、なるべく回旋させないようにして落ち着かせていた。

週末にラウンドへ行くので、どうにかしたいということで来院されました。

分析

姿勢は左に体重になり右にかけないようにしていた。
右股関節の屈曲時に右お尻に張りと違和感がでた。
ボネットサインで違和感が発症した。
SLRは陰性であった。
右の梨状筋、ハムストリング、大腿筋膜張筋、腸腰筋、ヒラメ筋に緊張がみられた。
右仙腸関節前方変位がみられた。

施術

過緊張している筋肉へ緩和操作をし、右仙腸関節に対してマニピュレーションを
行い股関節屈曲をチェック。
施術後は張りと違和感が消えた。

考察

検査の結果から、やはり梨状筋の問題が強く疑われ、施術後は改善されました。
しかし、なぜ梨状筋に負荷がかかったのかということが疑問でしたので、
スイング動画を見せていただき、そこで原因が分かりました。

テークバックからトップまでの動作で、右膝、股関節が伸びあがり、
動きのためを作るところがなく、右下肢全体で踏ん張っていました。
これでは、股関節周りはもちろん、右下肢全体に疲労が溜まり、
筋肉の緊張、筋力低下が起きます。
今回の原因はこれだったのです。
早速スイングでの意識を説明し、納得してもらうことができました。

週末は無事にラウンドすることができました。
若干の痛みはあるものの、ズキッとした痛みがなかったとのことでした。
現在もスイング改造含め、股関節の改善を目的に継続的に施術をしています。

この方はレッスン経験もなく自己流でやっていました。
スイング自体はきれいなのですが、股関節の使い方に問題があり、飛距離も出ていませんでした。
やはり、原因を突き止めることが重要だと感じる症例でした。

皆さんも痛みがある際は、しっかりと原因を突き止めて、いつまでも楽しくゴルフができるようにしましょう。