症状
50代 会社員
右肘の痛みを訴えて来院。
ゴルフ歴は20年を超えるが、今まで同じような痛みを感じたことはない。
数ヶ月前からインパクト時に右肘を絞る練習を始めた所、最近になって練習後に痛みを感じるようになり、今では普段、カバンなどを持ち上げたときにも痛みを感じる。
分析
右を内にひねる動き=肘を絞る動きで負荷をかけると痛みがあった。また、肘の内側付近の筋肉は緊張し、圧痛が見られた。
施術
機能的に問題のある筋肉=主に円回内筋にアプローチし、肘、前腕などの関節機能にもアプローチを行った。4回目の施術までに痛みは殆ど消失していたが、ゴルフ後に少し不安感が残った。その後、リハビリとトレーニングを行ってもらい施術開始から3ヶ月経過後にはゴルフ練習後、ラウンド後でも問題ない。
今回のケースはゴルフ肘のケースとしては典型的です。インパクトに向かって肘を絞る動き+インパクトの反力によって起こると言われています。フェース面を維持するために手首はある程度固定されている中で肘だけを絞っていく動きはインパクト時には筋力によって固定的に使われるためより大きな反力が・・・という事のようです。
ともあれ、割と慢性化しやすく中々痛みが取れないケースが多い中で、比較的スムーズでした。大きな違いは、リハビリとトレーニングがしっかりできたことではないかと思います。今回は肩や背中まで含めたリハビリとトレーニングを行ってもらいましたが、ストレッチのみと比較すると安定的にコントロールできたように思います。