症状
44歳 男性
右肩の痛みを訴え来院。
1週間前に子供とキャッチボールをした。
その時は大丈夫であったが、翌日から違和感が出始め、徐々に痛くなった
手を前から挙げる動作と横から挙げる動作で痛い。
特に横からの時は下げる時も痛い。
たまに肩は痛くなるが、今回の痛みはいつもと違う気がする
分析
姿勢では右肩が内に巻き込んだ姿勢をしていた。
痛みの質から筋肉の損傷、靭帯の損傷などを疑い局所の検査を進めた。
触診では右の棘上筋の筋腹のトーンが低く感じた。
筋力検査で痛みが誘発された。
他の検査では特に異常はなかった。
まずは右肩の巻き込みを調整し、大円筋や小胸筋、肩甲下筋などにアプローチ。
棘上筋の肩峰付近のリリースを行った。
この時点で痛みは減少した。
しかし、数分後に検査すると痛みは戻っていた。
このことから、炎症反応が強く出ていることが予想されたので、
アイシングなどで抑えるように指導。
今回の場合は器質的な問題が強く出ていたので、それを考慮して施術を行った。
施術後の反応から、器質的な問題が強いと判断したので、炎症を抑えることを指導。
長く続くようであれば、より重篤な問題が考えらえるので整形外科の受診の可能性をお話した。
しかし、今回の場合はセルフの対応で器質的な問題はとれ、その後の施術で改善した
久々のキャッチボールは意外と肩に負担がかかります。
普段はデスクワークで猫背だと、肩甲骨は前に行き肩は下がります。
その状態で投球すると、肩甲骨が開かないので肩峰下で棘上筋が圧迫されます。
今回の症状はその可能性が考えられました。
久々のキャッチボールはしっかりとストレッチで胸を開いてから行うようにしましょう!!