症状
20代 女性
急性の腰痛を訴え来院。
3日前の朝、洗顔時に軽く痛みを感じたが、仕事中に徐々に悪化。
立っている、座っていると固まってしまい、次の動きがつらい。
また、10分以上連続して歩くと真っすぐ立っていることも辛くなる。
以前にも同じような症状があり、整形外科でMRI検査を受診しており、椎間板ヘルニアと診断を受けた。
分析
身体を伸ばす動作で強い痛みの再現があり、痛みを庇って身体は曲がっていた。
神経学的な検査では顕著な問題は無く、一部の筋力に問題があった。
殿筋や体幹部の筋肉に硬さが見られ、より身体の動きを阻害していた。
強い痛みがあるため、制限される動きの中で筋肉のバランスを取り、動きの改善を図った。
特に体幹部の筋群を調整し、姿勢が維持できる様にアプローチ。
初回の施術後には10分歩いても姿勢は維持できるようになり、座っていられる、立っていられる時間も伸びた。翌々日に二回目の施術を行ったあとは歩行は殆ど問題がなくなったものの、長時間の座り姿勢で固まる傾向が残っていた。更に翌々日に三回目の施術を行ったあとは7割程度回復し、痛みはあるものの殆どの生活動作は行えるまで回復した。
今回の症例は、ぎっくり腰です。
ぎっくり腰といっても急性腰痛症の総称、俗称なので具体的に何処に問題が有るかに拠って予後はことなります。
ともあれ、早めの対応が肝要です。