症状
朝起きた時に腰に痛みがあった。
前日に何かやった訳ではない。
何年も前にヘルニアを発症したが、もうその痛みやしびれはない。
以前は運動をしていたが、腰痛をきっかけにやらなくなった。
仕事はデスクワークだが、外回りをすることもある。
この日は外出し、行きはまだよかったが、帰りは痛みでタクシーを使った。
タクシーで移動中も痛みはあった。
分析
身体を動かしてもらうと、前屈、右側屈で左腰に痛み。
反らすのは怖さがある。
骨盤を固定した状態で前屈してもらっても痛みが出現。
片足立ちをしてもらうと、左へ骨盤が流れる。
筋力検査では股関節を曲げる筋肉や広げる筋肉に弱さがあった。
下部腰椎に圧痛が確認できた。
施術
全体的に左に流れる事が問題になっているため、
腰部の筋肉を緩めて、動きを確認していきながら腰・骨盤を矯正した。
背中を反らす動きをつけるために、矯正した。
考察
今回の症例は、既往にもある腰椎椎間板ヘルニアの可能性がある。
とはいえ、完全に髄核が飛び出ているわけではなく、飛び出る方向に
強いストレスがかかっていたことが今回の腰痛につながったと思う。
我々は無意識に姿勢を維持する時に楽な姿勢を取る。
多くの場合は楽だけど、骨格にストレスをかけている。
無意識にストレスをかけ続けてしまうことで、
きっかけのない痛みにつながることがある。
この方にも座る時の注意点や仕事中にでもできるストレッチを伝え、継続的に施術が必要である。