大阪大学の研究グループが交感神経が免疫系に与える影響を調べ、

神経系が炎症性疾患の病態にもかかわることを突き止めました。

記事は下記をご覧ください

平成26年11月25日

大阪大学
科学技術振興機構(JST)

「病は気から」の根拠を実験的に証明
交感神経による免疫制御のメカニズムの一端を明らかに

交感神経がリンパの流れを抑制し、病原になるリンパ球をリンパ節に保持する働きを促すことがわかりました。

これにより炎症を起こすリンパ球が炎症部位へ届かなくなるので、炎症を抑えることができます。

今回の研究は「ストレス」を与えると、免疫を高めるということですが、

一般的には「ストレス」は良くないとされています。

炎症反応は過剰な免疫反応ですので、過度なストレスは炎症反応へつながる可能性があるということです。

ですので、免疫は良い面も悪い面もあるので、適度なストレスが良いといえますね。

今回の場合は、炎症反応を起こすリンパ球が炎症部位へ届かないので、

炎症が強くならないということですが、感染症という側面では病原体を排除するためのリンパ球が

患部へ届かなければ症状は悪化することになります。

そういった側面でいうと、免疫を下げるとも言えます。

しかし、今回の研究でストレス、情動が交感神経を介して免疫系に働きかけることが明確にわかりました。

これは大きな一歩です。

「病は気から」と言われていた症状が治る日は近いですね。