症状
1週間前にぎっくり腰を起こし、歩くのも辛い。あおむけに寝ていると楽だが、横向きで寝ていると痛い。4回ほど鍼灸治療を行ったが変化がなかった。今は痛みが増している。カメラマンをしていて撮影で無理な体勢をすることもある。機材が重く負担がかかっていると自分でも思っている。夜遅い生活なので疲れも取れにくいと感じている。
分析
検査時は、どの動きも痛みが強く動きを見ることが難しかった。姿勢は若干前かがみで、腰完全には伸びない状態で、立っていることもつらい状態であった。筋肉は腰の過緊張と痛みで、首から腰まで緊張していた。熱感やしびれなどはなく、体勢を変える時の鋭い痛みが一番の症状であった。
痛みをかばうために全身が過緊張をしている状態であったので、上部頸椎、足関節、手関節から施術を始めた。動きをつけ加えて指から腰や背中へ続く筋膜へ緩やかな刺激を加えることで全身の緊張が緩まった。痛みの度合いが下がり少し動かせるようになったので、腸腰筋と殿筋、腹筋群へ交互にアプローチしていくことで、腰が伸びるようになり、立位での痛みが無くなった。その5は胸腰部と胸椎、頸椎を矯正し初回は終了。痛みは6割程度残っていたが、翌日には4割程度に落ち着き5日目には痛みはなく不安感のみになった。(その間に1回施術)現在はメンテナンスとして継続施術中。
この方はカメラマンという特殊な職業の方で、スポーツから政治まで何でも取りに行く方でした。撮影許可の場所や報道陣の数などで、自分のスペースが確保しづらかったり、変な体勢で撮影をしたり。スポーツの現場では、チャンスを逃さないように常にカメラを構えていなくてはいけないそうです。そこで、その状況にあった体の使い方をお教えしました。根本的にはそれぞれの場面で、いかに負担を少なく撮影をするかということが大切です。それでも負担はかかるので、家出のストレッチなどもお教えしました。こういった特殊な職業の方は、その動きを分析して予防と対処法をしていくことが大切なのです。